私は今、高配当株を100銘柄以上に分散して持っています。

でも、最初から銘柄を選べたわけではありません。
むしろ一番悩んだのが、「いったい、どの銘柄をどう選べばいいのか」という入口の部分でした。

世の中には何千もの上場企業があります。その中から「長く配当を出し続けてくれそうな会社」を、初心者がゼロから探すのは、正直しんどい作業です。

そこで私は、相棒としてAI(Claude)を使うことにしました。
この記事では、私が130銘柄を18銘柄まで絞り込んだプロセスを、使った11の指標も含めて全部公開します。

大前提:AIに「丸投げ」はしていません

先に、一番大事なことをお伝えします。

私はこの作業で、「どの株を買えばいい?」とAIに丸投げはしていません
銘柄を選ぶ”判断基準”は、すべて自分で決めました。

AIにお願いしたのは、こういう作業です。

  • 大量の企業データを、決めた基準でチェックしていく作業
  • 数字を一覧に整理する作業
  • 条件に合う・合わないを仕分けする作業

つまりAIは、膨大な”手作業”を肩代わりしてくれる超優秀なアシスタント
でも「買う・売る」の最終判断や、株価がこれから上がるかどうかの予測は、絶対にAIに任せません。ここは人間(自分)の責任で決める、と最初に線を引いています。

※この記事は私の選び方の記録であり、特定の銘柄を勧めるものではありません。指標の数値も「私の基準」であって、唯一の正解ではない点はご了承ください。

ステップ1:SBI証券のスクリーナーで130銘柄に

出発点は、SBI証券の「銘柄スクリーナー」。
配当利回りや業績などの条件をざっくり入れて、まず候補を130銘柄まで絞りました。
(このスクリーナーの使い勝手の良さが、私がSBI証券を高配当株用にしている理由のひとつです)

そもそも、なぜ私が高配当株を始めたのかは、こちらの記事に書いています。

👉 インデックス投資の「次の一歩」に高配当株を選んだ理由

ステップ2:私が決めた「11の指標」

次に、絞り込みの”ものさし”になる指標を自分で決めました。
私が見たのは、次の11項目です。5つの視点に分けて紹介します。

【1】成長しているか(成長性)

  • ① 売上が伸びている、または安定しているか
  • ② EPS(1株あたり利益)が伸びているか

【2】しっかり稼げているか(収益性)

  • ③ 営業利益率が8%以上あるか
  • ④ 営業キャッシュフローがプラスで安定しているか

【3】財務が健全か(安全性)

  • ⑤ 自己資本比率が40%以上あるか
  • ⑥ 手元の現金が積み上がっているか(現金の推移)

【4】配当が信頼できるか(株主還元)

  • ⑦ 1株あたり配当が、減配せずに維持・増配されているか
  • ⑧ 配当性向が30〜50%におさまっているか
  • ⑨ 配当利回りが3.7%以上あるか

【5】割高すぎないか(割安性)

  • ⑩ PER(株価収益率)が15倍以下か
  • ⑪ PBR(株価純資産倍率)が1.5倍以下か

特にこだわったのは「配当性向30〜50%」
利回りが高くても、利益の大半を配当に回している会社は、業績が傾いたときに減配しやすい。”無理して配当を出していないか”を見たかったんです。

ステップ3:IR Bankのデータと照合して18銘柄へ

指標が決まったら、各企業の数字を「IR Bank」で確認していきます。
過去数年分の業績や配当の推移が見られるので、ここで「一時的に条件を満たしているだけの会社」を外していきました。

この照合と評価の作業を、AI(Claude)に手伝ってもらいました
「この11の基準で、この企業の数字を評価して」と頼むと、どの基準を満たしていて、どこが弱いのかを整理してくれます。
130社ぶんを自分ひとりで手作業するのは気が遠くなりますが、AIと一緒なら現実的な時間で進められました。

こうして、130銘柄 → 18銘柄まで絞り込めました。

ステップ4:18銘柄をA・B・Cに分類

残った18銘柄も、横並びではありません。
11指標の満たし具合に応じて、自分なりにA・B・Cの3ランクに分けました。

  • Aランク:ほとんどの基準を満たす”本命”
  • Bランク:おおむね良いが、一部だけ気になる点がある
  • Cランク:条件は通過したが、慎重に見ておきたい

こうしておくと、実際に買うときに「どこから手をつけるか」の優先順位がはっきりします。

おまけ:AIに頼んだら23ページの資料まで完成した

ここまでの分析結果を、AIにお願いして23ページのPDF資料にまとめてもらいました。
さらに、その資料を自動で作るためのプログラム(Python)まで、AIとの対話だけで作れてしまったんです。

私はプログラミングはまったくできません
それでも「こういう資料がほしい」と言葉で伝えるだけで、AIがコードを書いてくれる。
少し前なら専門家に頼むしかなかったことが、個人でもできる時代になったんだなと、しみじみ実感しました。

まとめ:AIは”作業”を爆速にする。でも”判断”は自分

今回いちばん感じたのは、この一点です。

AIは「作業」を信じられない速さでこなす。でも「最後の判断」は、人間がするべき。

130銘柄のチェックも、資料作りも、AIがなければ何日もかかっていたはず。
そのおかげで、私は”考えること”に時間を使えました。

逆に、「どの基準で選ぶか」「最終的にどれを買うか」は、自分で決めたからこそ、納得して持ち続けられています。
AIに振り回されるのではなく、AIを”使い倒す”。これが、私なりの付き合い方です。

この連載では、これからも私のAI活用のリアルを書いていきます。次回は「AIに決算短信を読ませたら3分で要点が分かった話」を予定しています。

AI×投資の全体像は、こちらのまとめ記事からどうぞ。

👉 会社員投資家のAI活用ロードマップ|ChatGPT・Claudeで投資をどう変えるか