投資の勉強、AIがある今ならこう始める|3年前の私はネット・YouTube・本だけだった
私が投資の勉強を始めたのは、3年ほど前のことです。当時はネット記事とYouTube、そして書籍——この3つだけで学びました。AIに教えてもらった経験は、正直ありません。
でも、もし「今の私」が知識ゼロからもう一度スタートするとしたら。間違いなく、そこにAIを足すと思います。この3年でAIはずいぶん賢くなり、私自身も日々の調べものやアウトプットに当たり前のように使うようになりました。あのころAIがあれば、遠回りをかなり減らせたはずだ——そう感じることが何度もあります。
そこで今日は、「3年前、私が実際にどうやって投資を学んだか」と、「もし今ゼロから始めるなら、AIをどう使うか」の2本立てで書いてみます。これから投資の勉強を始める方の、遠回りを少しでも減らせたらうれしいです。
(※これは私個人の体験と考え方であり、特定の銘柄や商品、サービスをすすめるものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。)
3年前、私はこうやって投資を学んだ(AIなしで)
最初にやったのは、YouTubeで全体像をつかむことでした。「資産運用」「投資」「NISAの始め方」——このあたりの言葉で検索して、出てきた動画をとにかく見ました。文字を読むより、話を聞くほうが、まっさらな状態には入ってきやすかったのです。まずは細かいことは気にせず、「投資ってだいたいこういうものか」という地図を頭の中にざっくり描く。ここから始めました。
次に、入門書を数冊、通して読みました。動画で全体像をつかんだあとだと、本の内容も入ってきやすくなります。いろいろ手に取りましたが、あとあとまで私の土台になったのは、山崎元さんの本でした。派手さはないけれど、”普通の人が長く続けられる考え方”が地に足のついた言葉で書かれていて、何度も読み返しました。動画では、ある有名な投資系YouTuberのお金の解説が、初心者の私にはとてもわかりやすかったです。(※あくまで私個人の感想です。)
そのうえで、高配当株については、配当・利回り・増配といった考え方を、本と動画の両方で学びました。ここでも、ある有名な投資系YouTuberの動画と、長期株式投資さんの本が、私にはとても勉強になりました。高配当株を判断する指標はたくさんあって、本や動画によって重視するポイントも少しずつ違います。私はいろいろ見比べたうえで、自分なりに優先順位をつけ、それを今の銘柄選びの物差しにしています。
ある程度わかってきたら、あとは「習うより慣れろ」でした。頭で完璧に理解してから始めようとすると、いつまでも始められません。だから、とりあえず口座を開いて、少額で動かしてみることにしました。
インデックス投資は、NISAの枠でオルカン(全世界株のインデックスファンド)を、20万円ぶんくらいから始めました。そこから、生活に無理のない範囲で少しずつ増額していきました。高配当株のほうは、S株(1株から買える単元未満株)で、いろんな銘柄を数株ずつ買ってみて、少しずつ買い増していきました。S株の取り扱い銘柄が多いのはSBI証券だと動画で知ったので、インデックスを積み立てている楽天証券とは口座を分けて始めた、という経緯もあります。
専門用語は、その都度ネットで検索しました。「PER」「配当性向」といった言葉が出てくるたびに調べて、少しずつ自分のものにしていった感じです。
YouTubeで学ぶとき、私が見つけた”信ぴょう性の見分け方”
YouTubeはとても便利ですが、そのぶん玉石混交でもあります。そこで私が自然と身につけたのが、「複数のチャンネルを見比べる」というやり方でした。
いくつものチャンネルを見ていると、”みんなが共通して言っていること”が見えてきます。私はこれを、信ぴょう性が比較的高い情報だと考えるようにしています。逆に、その人だけが強く主張していることは、少し立ち止まって見るようにしています。案件(広告)の動画だったり、その人の立場ゆえのポジショントークだったりすることもあるからです。
ひとつのチャンネルだけを信じ込むのではなく、何人もの話を重ねて、共通する部分を土台にする。人に相談できる相手が少なかった私にとって、これはとても役立つ考え方でした。
正直に言うと、けっこう大変だった
こう書くとスムーズに学んだように見えるかもしれませんが、実際にはつまずいてばかりでした。特に大変だったのは、次のようなことです。
①情報が多すぎて、どれが正しいか分からない。ネットにもYouTubeにも本にも、情報は無限にあります。しかも言っていることが微妙に違う。最初のうちは、「結局どれを信じればいいの?」と、そこで止まってしまいがちでした。
②煽りや”情報商材っぽいもの”の見極めが大変。YouTubeには、不安を煽ってくる動画や、商材につなげようとする動画も少なくありません。やたらと特定の証券会社をゴリ押ししたり、「続きはLINEで」とLINE登録へ誘導して、そこから自分の商材を売ろうとしたり。いろいろ見ているうちに、私の中では「最後にLINE登録へ誘導してくる動画は、見る価値なし」という結論に落ち着きました。
③専門用語が芋づる式に増える。これがいちばん苦しかったかもしれません。知らない言葉を調べると、その説明の中に、また知らない言葉が出てくる。謎が謎を呼んで、どんどん増えていくのです。知らない言葉を、知らない言葉で説明されている状態。ここで心が折れかけた記憶があります。
④本ごとに言うことが違う/古い制度情報が混ざっている。本によって主張が違うのは当たり前なのですが、初心者にはそれが混乱のもとになります。さらに、NISAや税制のように制度が変わる分野では、古い情報がそのまま残っていることもあります。できるだけ新しい本や動画を選ぶ、というのは、あとから学んだ大事なコツでした。
もし「今の私」がゼロから始めるなら、AIをこう使う
ここからが本題です。当時の私はAIを使いませんでした。でも、もし今ゼロから始めるなら、これまで挙げた”大変だったこと”の多くは、AIでかなり楽にできると感じています。私が実際に日々やっている使い方を、勉強に置きかえて紹介します。
①分からない用語を、その場で「中学生にもわかるように」聞く。私がよく使うのが、「〇〇って何? 中学生にもわかるように説明して」というお願いの仕方です。表現をぐっとかみ砕いてくれるので、グッと分かりやすくなります。それでもピンとこなければ、「もっと簡単に」「例えで教えて」と追加で質問できる。あの”芋づる式に謎が増える”苦しさを、かなり断ち切れると思います。
②自分の状況を伝えて、”勉強の順番”を組んでもらう。年齢・収入・家族構成・目標といった自分の状況を伝えると、AIは「まずはこれ、次にこれ」と学ぶ順番を提案してくれます。ClaudeやChatGPT、Geminiなら、簡易的なFP(ファイナンシャルプランナー)への相談のように壁打ちすることもできます。もちろん、あくまで”たたき台”としてですが、最初の地図を描くのにはとても役立ちます。
③気になったニュースや用語を貼って、「初心者向けに解説して」と頼む。金融や投資のニュース、基本的な経済のしくみなども、説明の難易度を調整して教えてもらえます。「専門用語なしで」「小学生にもわかるように」と頼めば、レベルを合わせてくれる。難しいニュースに心が折れずにすみます。
④人に聞くと恥ずかしい”素朴な疑問”を、何度でも気兼ねなく聞ける。これは、私にとって本当に大きいところです。「こんなこと聞いたら笑われるかな」という初歩的な質問でも、AIは何度でも真剣に答えてくれます。人目を気にせず、分かるまで聞ける。この安心感は、学び始めの心強い味方になります。(※ただし、後で触れるように”それっぽい間違い”には注意が必要です。)
⑤「私の言葉で説明するから、間違いを直して」と壁打ちに使う。学んだことを自分の言葉で説明してみて、それをAIに直してもらう。つまり、アウトプットとフィードバックを、一人で完結できるのです。理解があいまいなところは、説明しようとすると必ずボロが出ます。そこを指摘してもらえるのは、独学ではなかなか得られない環境で、これはかなり効きます。
⑥ある主張について、「反対意見や注意点も教えて」と多面的に確認する。ひとつの意見だけを鵜呑みにしないために、あえて反対の見方も聞いてみる。YouTubeで”複数チャンネルを見比べる”のと同じことを、AI相手にできるイメージです。物事を一面だけで判断しないための、いい習慣になります。
でも、AIに”丸投げ”はしない(私が守っていること)
ここまでAIの便利さを書いてきましたが、勉強で使ううえで、私が強く意識していることもあります。ここは、お金の話だからこそ、外せない部分です。
回答を鵜呑みにしない。最後は自分で一次情報を確認する。AIは日々賢くなり続けていますが、それでも自分で確かめることは必須だと思っています。特に大事な部分は、公式サイトや企業のIR情報など、大もとの情報源に当たるようにしています。
具体的な銘柄予想や、売買のタイミングは聞かない・信じない。AIは”先生”ではなく、あくまで”優秀な調べ役・壁打ち相手”だと考えています。「何を買えばいい?」ではなく、「判断するための材料を整理して」という使い方をする。最終的な判断は、あくまで自分でくだす。ここは絶対に譲らないようにしています。
数字は必ず裏取りする。利回りや、制度の上限額といった数字は、古かったり間違っていたりすることがあります。数字が絡むところは、そのまま信じずに、必ず新しい情報で確認します。
個人情報を、必要以上に入力しない。口座番号や、資産額の細かい数字といった情報は、むやみに打ち込まないようにしています。
制度は改正される前提で、最新の公式情報を見る。NISAをはじめ、制度は変わります。制度まわりは、AIの回答だけで判断せず、必ず最新の公式情報を確認します。
AIは”それっぽい嘘”を言うことがある、と知っておく。AIは、もっともらしく間違える(ハルシネーションと呼ばれます)ことがあります。「AIが言ったから正しい」ではなく、「AIが言ったことを、自分で確かめる」。この順番を忘れないようにしています。
そして何より——学ぶのは、あくまで自分。調べることは任せても、”考えること”まで丸投げはしない。AIに答えを出してもらうのではなく、自分で考えるための材料を、AIに手伝ってもらう。この線引きだけは、大切にしています。
まとめ:昔ながらの学び × AI の”合わせ技”
3年前の私は、ネット・YouTube・書籍だけで、遠回りしながら投資を学びました。情報が多すぎて迷い、専門用語に心を折られかけ、それでもコツコツ続けてきました。その回り道があったからこそ、今の自分の考え方があるとも思っています。
もし今ゼロから始めるなら、私はそこに迷わずAIを足します。用語をかみ砕いてもらい、勉強の順番を整理してもらい、素朴な疑問を何度でもぶつける。かつて数か月かけてつまずいたところを、ずいぶん短くできるはずです。
ただし、AIはあくまで”調べ役”であって、”判断してくれる先生”ではありません。本や動画、そして実際に少額で動かしてみる経験——そういう昔ながらの学びで土台をつくりつつ、理解を速める道具としてAIを使う。この”合わせ技”が、これから始める人にとっては、いちばん心強いのではないかと感じています。
投資は自己責任ですし、学び方も人それぞれです。それでも、「分からないことを、分かるまで気兼ねなく聞ける相手がいる」というだけで、最初の一歩はずいぶん軽くなるはずです。あのころの私に教えてあげたいくらいです。
この記事で触れた、私が学んだ本
本文で触れた、私が実際に読んで「勉強になったな」と感じた本を挙げておきます。(※あくまで私個人の感想です。合う・合わないは人それぞれなので、気になったものだけどうぞ。)
『マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方』(山崎元さん・飛永宏之さん)
マンガなので、いちばん最初の一冊としても読みやすい本でした。お金との付き合い方の”考え方”が、やさしく整理できます。
『ほったらかし投資術』(山崎元さん・水瀬ケンイチさん)
インデックス投資を”長く続ける”うえでの、私の土台になった本です。
『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資』(長期株式投資さん)
高配当株の考え方を学ぶうえで、私にはとても勉強になった本です。
本を安く読みたい方へ:Kindle Unlimitedという方法
私自身もKindle Unlimitedを使っていて、気になった本はまず読み放題で読み、手元に置いておきたい本だけ買い直しています。
「まずは何冊か読んでみたい」という方は、無料体験の期間を使って気になる本をまとめて読むのも一つの手です。(※対象の本やキャンペーン内容は時期で変わります。最新はリンク先でご確認ください。)
私が投資でAIを実際にどう使っているか、その全体像はこちらにまとめています。
▶ 【まとめ】投資とお金の管理に、私がAIをどう使っているか
「まずは何を読めばいい?」という方に、私が最初に役立った初心者向けのお金の本はこちら。
▶ 投資初心者におすすめのお金の本6冊|インデックス投資3年目が選ぶ”最初の一冊”
高配当株をもっと学びたい方へ、私が勉強になった高配当株の本はこちら。
▶ インデックスの「次の一歩」に読んだ高配当、米国株の本5冊|会社員投資家の本棚
「S株(1株投資)」で少額から始める方法は、こちらに詳しく書いています。
▶ 単元未満株(S株)とは?|1株から始める高配当株投資の入り口
そもそもなぜインデックスの次に高配当株を選んだのかは、こちらに。
▶ 【つみたて3年目】インデックス投資の「次の一歩」に高配当株を選んだ理由