AIに自分のポートフォリオの思わぬ偏りを指摘された話|会社員投資家のAI活用③
気づけば、私が保有する高配当株は104銘柄になっていました。
これだけの数に分けて持っていれば、「分散はバッチリ」——そう思っていました。
でも、ある日ふと不安になったんです。
「銘柄数は多いけど、中身は本当にバランスが取れているんだろうか?」と。
数が多いだけで、実は似たような株ばかりに偏っていたら? 知らないうちに、どこかに大きなリスクが潜んでいたら?
そこで私は、自分のポートフォリオをAI(Claude)に渡して、“健康診断”をしてもらうことにしました。
(私のポートフォリオの中身は、こちらの記事で公開しています)
👉 会社員投資家のリアル資産公開!インデックス+高配当のポートフォリオ
大前提:AIは「診断役」。売買判断はさせない
毎回お伝えしている、私のルールです。
AIにお願いするのは「偏りがないかを客観的に見てもらう」ところまで。
「だからこの株を売れ/買え」という指示は出させませんし、出てきても鵜呑みにしません。
健康診断と同じです。数値の異常を教えてもらうのは医者(AI)でも、生活をどう変えるかを決めるのは自分。投資も、最後に判断するのは自分自身です。
やり方:保有銘柄の一覧をファイルで渡す
方法はシンプルでした。
自分の保有銘柄・業種・保有比率などをまとめた一覧ファイルをアップロードし、こうお願いします。
このポートフォリオについて、リスクの偏り(特定の業種や銘柄への集中)がないか診断してください。投資判断や売買の指示は不要です。
すると、100を超える銘柄を、人間より圧倒的に速く横断して、傾向を整理してくれます。
AIが指摘した、2つの「偏り」
返ってきた診断で、特に印象に残った指摘が2つありました。
① 景気の影響を受けやすい銘柄に偏っている
私のポートフォリオは、景気の波を受けやすいタイプの銘柄に寄っている、という指摘でした。
好景気のときは強い反面、景気が悪くなるとまとめて影響を受けやすい——そういう性質です。
② 一部の銘柄の比率が大きい
104銘柄もあるのに、よく見ると金額のウェイトが一部の銘柄に寄っていたのです。
「数」は分散していても、「金額」では分散しきれていない。これは自分では気づきにくいポイントでした。
それでも、私は「今は問題なし」と判断しました
では、この指摘を受けて慌てて売買したかというと——していません。
よく考えたうえで、「今の自分には問題ない」と判断しました。理由はこうです。
景気敏感への偏りについて:
私は短期の値動きで売り買いするのではなく、長期で配当を受け取り続けることが目的です。景気の波は、長く持つ前提なら織り込める範囲。
そもそも高配当株は、もともと景気敏感な業種が多めという構造もあります。「ある程度はそういうもの」と理解したうえで持っています。
一部銘柄の比率について:
ウェイトが大きい銘柄は、私が納得して多めに持っているものでした。
とはいえ偏りは事実なので、これからの買い増しで、少しずつ他の銘柄に配分してバランスを整えていくつもりです。
大事なのは、「変えない」という判断も、偏りを自覚したうえで選んでいるということ。
知らずに偏っているのと、知ったうえで持っているのとでは、まったく意味が違います。
ただし、集中は「リスク」でもある
念のため、はっきり書いておきます。
特定の業種や銘柄への集中は、やはりリスクです。私が「問題なし」としたのは、あくまで自分の目的とリスク許容度に照らしての判断であって、誰にでも当てはまる正解ではありません。
だからこそ、放置はしません。AIの診断は定期的に受けて、偏りを”自覚して見張っておく”ようにしています。
まとめ:AIは「思い込み」を外から映してくれる鏡
今回いちばんの収穫は、これでした。
一人だと「分散しているつもり」で止まる。AIは、その思い込みを外から映してくれる。
銘柄を104も持っていると、自分では全体像をつかみきれません。
そこにAIという客観的な視点が入ると、「数は多いのに、金額は偏っていた」という自分では見えなかった事実が浮かび上がります。
診断の価値は、必ずしも「すぐ何かを変えること」ではありません。
自分の状態を正しく知り、自覚したうえで選べるようになること——それ自体が、大きな前進だと感じています。
次回は「AIが教えてくれた、高配当株選びでやりがちな”落とし穴”」を予定しています。
これまでのAI活用は、こちらにまとめています。