投資でいちばん消耗するのは「他人と比べること」だった|比べる相手は過去の自分だけでいい
SNSを開くと、投資の成績を堂々と公開している人がたくさんいます。「今月の含み益は◯円」「ついにFIRE達成」「資産が大台に乗りました」——そういった投稿を眺めては、自分の地味な運用と比べて、少し落ち込む。私にも、そんな時期がありました。
でも今は、はっきりとこう思っています。投資でいちばん消耗するのは、他人と比べることだと。今日はその話を書いてみます。
比べることは、ただただ消耗する
他人と比べて得られるものは、正直ほとんどありませんでした。すごい成績を見れば焦り、自分の堅実なやり方が急に物足りなく見えてくる。かといって、誰かより少し良ければ安心するかというと、それも長続きしません。上には上がいるからです。
比べているかぎり、心はずっと落ち着かない。これは投資にかぎらず、人生のいろいろな場面で言えることかもしれませんね。
SNSは「うまくいった人」ほど目立つ
ここで一つ、冷静に思い出したいことがあります。それは、SNSに流れてくる華やかな成績は、全体のごく一部だということです。
うまくいった人は、うれしくて投稿します。一方で、うまくいかなかった人や、地味に積み立てているだけの人は、わざわざ発信しません。つまり、私たちの目に映るのは“勝った報告”ばかりで、その裏にある無数の静かな運用や失敗は、ほとんど見えていないのです。
もちろん、発信している人を否定したいわけではありません。ただ、見えている一部だけを切り取って自分と比べるのは、フェアな比較ではない。そう考えると、ずいぶん気が楽になりました。
比べる相手は、「過去の自分」だけでいい
では、まったく比べないのかというと、そうではありません。私は「過去の自分」とだけ比べるようにしています。
去年の自分より、少しでも積立を続けられているか。暴落のときに、以前より落ち着いて行動できたか。お金の知識が、ほんの少しでも増えたか。比べる相手を自分の中に置くと、他人の成績はただの“他人ごと”になり、不思議と気にならなくなります。そして何より、過去の自分との比較は、ちゃんと前に進んでいる実感をくれます。
自分の「ゴール」を決めると、ブレなくなる
他人が気にならなくなったもう一つの理由は、自分のゴールをはっきりさせたことです。
私のゴールは、誰かに「勝つこと」ではありません。家族と穏やかに暮らせるだけの資産を、無理なく、長く時間をかけて育てていくこと。これがはっきりしていると、他人がどれだけ速く走っていようと関係なくなります。マラソンで、隣のランナーの速さに振り回されないのと同じですね。自分のレースを、自分のペースで走ればいいのです。
それでも比べてしまうときの、私の対処法
とはいえ、人間ですから、ふとした拍子に比べて落ち込むこともあります。そんなときに私がやっているのは、とてもシンプルなことです。
- そっと画面を閉じる……落ち込む情報からは、物理的に距離を取るのが一番効きます
- 気が散る相手はミュートする……フォローを外さなくても、表示を減らすだけで心は軽くなります
- 自分の記録を見返す……過去の自分からどれだけ進んだかを確認すると、足元が見えて落ち着きます
派手な解決策ではありませんが、「比べてしまう自分」を責めるより、環境のほうを整えるほうがずっと現実的だと感じています。
まとめ:自分のレースを、自分のペースで
投資は、他人と競うゲームではありません。最終的に大事なのは、自分が決めたゴールに、自分なりのペースでたどり着けるかです。他人の成績は、その役には立ちません。
もちろん、考え方は人それぞれですし、投資の判断はご自身の責任で。それでも、もしSNSを見るたびに気持ちがざわつくなら、比べる相手を「過去の自分」だけに絞ってみてください。投資が、ぐっと穏やかなものに変わるはずです。
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