「投資に回すお金が、なかなか作れない」

これは、投資を始めたばかりの頃の私の悩みでした。そして3年たった今、はっきり言えることがあります。

入金力を上げるのに一番効いたのは、収入アップでも節約の我慢でもなく、固定費の見直しでした。

固定費は、一度見直せばあとは自動で毎月浮き続けるのが最大の強みです。今回は、私が実際に削った4つの支出を、金額や手順も含めて正直に書きます。

まず、家計を「見える化」した

固定費見直しの出発点は、「そもそも何にいくら払っているか」を知ることでした。私は家計簿アプリで家計を見える化して、はじめて固定費のムダに気づけました。そのときの話はこちらに書いています。

👉 マネーフォワードMEを1年半使ってやめた正直な話

①携帯:月12,000円 → 月3,000円

いちばん簡単で、いちばん効果がわかりやすかったのが携帯代です。

20年以上使っていた大手キャリアから、格安SIMの「ワイモバイル」に乗り換えたところ、月々約12,000円が約3,000円に。月9,000円、年間で約10万円が浮きました。通信品質も使い勝手も、乗り換えて困ったことはありません。

乗り換えの詳しい経緯は、こちらの記事に書いています。

👉 つみたてNISA・インデックス投資を3年続けてわかった5つのこと

私が使っているのはワイモバイルです。プランやキャンペーンは時期で変わるので、検討する方は最新の内容を確認してみてください。

②保険:親がかけてくれた保険と、7年かけて向き合った

正直に言うと、これが一番むずかしい見直しでした。金額の問題ではなく、気持ちの問題として。

私には、親がかけてくれた保険が2つありました。ひとつは特約がたくさん付いた生命保険。もうひとつは、60歳以降に年金形式で受け取れる養老保険です。親が私のためにと残してくれたもので、途中からは自分で掛金を払い続けていました。

養老保険の掛金は月16,000円。年間で約19万円、10年で約190万円です。あるとき、ふと計算してみました。「この先払い込む分と、これまでの分を自分でインデックス投資で運用したら、どちらが増えるだろう?」と。

答えは、自分で運用したほうが利回りが高い見込みでした。頭ではわかった。それでも、親の想いを考えると、なかなか解約に踏み切れませんでした。何年も迷って、ようやく気持ちの整理がついて解約したのは、つい最近のことです。

結果として、生命保険は自分で選んだ必要最低限の掛け捨てだけを残しました。これは「もし自分に何かあったときに、残された家族の生活資金になるように」という目的をはっきりさせた上での選択です。

実務的なコツをひとつ。解約の連絡は、担当の販売員さんではなくコールセンターに直接申し込みました。引き留めの電話は一度ありましたが、心が決まっていたので出ませんでした。気持ちが揺れやすい人ほど、窓口選びは大事だと思います。

保険を見直すときの「考え方の軸」は、この本に教わりました。

👉 インデックスの「次の一歩」に読んだ高配当・米国株の本5冊(5冊目で紹介しています)

※保険の要・不要は、家族構成や状況によって全く変わります。「全部解約すればいい」という話ではないので、ご自身の状況で判断してください。

③サブスク:使っていないものを月2,500円分解約

地味ですが、確実に効くのがサブスクの棚卸しです。私の場合、動画配信(月1,500円)と電子書籍の読み放題(月1,000円)を解約しました。

基準はシンプルで、「先月、それを使ったか?」。使っていないのに払い続けているものは、固定費の中で一番もったいない支出だと思います。また使いたくなったら、そのとき再契約すればいいだけです。

④車:2台 → 1台に

我が家では車を2台持っていましたが、思い切って1台を手放しました。売却額は正直、二束三文です。それでも、普通車1台分の維持費——自動車税、保険、車検、燃料代——が毎年まるごと浮くと考えれば、十分すぎる効果でした。

車は「持っているだけでお金が出ていく」固定費のかたまりです。地域や家族構成によっては手放せない場合も多いと思いますが、複数台持ちの方は一度、年間の維持費を計算してみる価値があります。

浮いたお金は、どこへ行ったか

携帯で月9,000円、養老保険で月16,000円、サブスクで月2,500円。合わせて月27,500円、年間で約33万円。車の維持費を含めれば、さらに大きな金額が毎年浮き続けています。

浮いたお金の行き先は決めてあります。

  • 月々浮いた分 → インデックス投資の積立
  • 保険の解約で戻ってきたまとまったお金 → 高配当株の資金・インデックスの資金・暴落時の買い増し用の現金の3つに分けて配置

「節約したお金を、そのまま生活費に溶かさず、投資の入金力に変える」。ここまでやって初めて、固定費の見直しは資産形成につながると実感しています。

まとめ:固定費の見直しは「一度やれば、ずっと効く」

収入を月27,500円増やすのは大変ですが、固定費を月27,500円減らすのは、やってみれば数週間でできました。しかも一度やれば、我慢も継続努力もいらず、自動で毎月効き続けます

投資のリターンは相場しだいで読めませんが、固定費の削減は確実に効く”ノーリスクのリターン”です。入金力に悩んでいる方は、利回りを追う前に、まず固定費から。これが3年やってきた私の実感です。